第二種電気工事士筆記試験まで、あと少ししか時間がない!
ほとんど何も準備していない切羽詰まった状況から、何とか合格するためにやったこと、やらなかったこと、実体験に基づいたTIPSを紹介しています。
1. 参考書、過去問集を手に入れる
まず最初にやること――それは「参考書」と「過去問集」を手に入れることです。
※ 過去問題と解答自体は、電気技術者試験センターのサイトからPDFとしてダウンロードできますが、解答に解説のようなものは一切書いてませんので、やはり解説の付いた過去問題集を手にいれる方がベターです。プリントアウトも面倒ですし。
過去問集はその時点での最新の年度のものが望ましいですが、参考書は最新でなくてもたぶん大体同じ内容なので大丈夫だと思います。
私が第二種電気工事士筆記試験のために買ったのは、次の2冊です。
【参考書】『第二種電気工事士テキスト 筆記と技能これ1冊』オーム社刊
参考書は、よくわからなかったので、筆記試験と技能試験の内容が1冊になっているものを買ってみました。内容的には単元ごとにきちんとまとめられて、辞書的に使うには良いのですが、多少内容が圧縮され過ぎているというか、何の知識もない初学者がこれだけを入門書として使うには使いづらい印象ではあります。
ただし、過去問集と併せて使う場合には、こういった辞書的なまとめ方のメリットが生きてくると思います。
【過去問集】『第二種電気工事士筆記試験 標準問題集』オーム社刊
過去問集は、参考書と同じくオーム社のものを選びました。
この本の最大の特徴は、何と言っても実際の問題用紙と同じ大きさ/同じ体裁で問題が掲載されていることです。しかも本番と同じ体裁のマークシートの解答用紙も収録されているので、本番の雰囲気に慣れることができ、試験当日にも焦らず慌てず解答に集中できます。(解答用紙は最新のもののみ掲載されているので、コピーして使います。)
なお、本書の冒頭の5分の1位を割いて簡単な要点解説が掲載されています。
2. いきなり過去問からやる
時間がないので、いきなり過去問に取りかかります。
「何も勉強していないのに過去問など解けるわけがない」と思われるかもしれませんが、第二種電気工事士の筆記試験は例年だいたい似たような問題が出題される傾向にあるので、過去問から取り組むことには大きなメリットがあります。
- 試験に出るポイントだけに絞って効率的に学習できる
- 試験の全体像を掴むことができる
- 試験問題に慣れることができる
もちろん、何も勉強していない状態では正解できなくて当然ですので、初めから解答と解説を見て、一問一問解いて行きます。解説を読んでもわからないところは、参考書などで調べながら進めます。参考書を初めから読み進めていく方法より、格段に効率良く学習することができると思います。
3. ひたすら暗記する
全くわからないことをすぐに理解するというのは、あたりまえですが難しいことです。
内容を理解しようとするのではなく、とにかく「暗記する」という方法が、最短時間で試験をクリアする秘訣です。幸いにして、第二種電気工事士の筆記試験の出題範囲はそれほど広くはなく、また内容も暗記向きだと言えます。
直前だからこそ、暗記で乗り切ることが最善の方法なのです。
4. 難しそうな問題はあきらめる
過去問を解いていくと、出題される問題には毎年似たような傾向があることがわかると思います。
単純に暗記すればなんとかなる問題だけではなく、その場で計算や作図をしなくては解けない問題があり、これがなかなか厄介です。 学習に時間がかかりそうな問題は潔くあきらめて、覚えるだけで得点できる暗記問題等の勉強に集中するのが得策です。要は「選択」と「集中」です。
第二種電気工事士試験の合格基準点は、100点満点で60点(*)です。
配点は1問2点なので、50問中30問の正解が合格ラインになります。逆に言えば20問は間違っても大丈夫だということです。
もちろん全問正解できるのが理想ですが、たった数日の勉強期間で合格できる可能性があるとすれば、ギリギリこの60点超えを狙っていくのが妥当な線になると思います。欲張り過ぎず、確実に合格点を取るということです。(ケアレスミスがあるかもしれませんし、それ以上の余裕はあった方が良いのは言うまでもありません。)
(*)通常の場合と書いたのは、試験の全体結果によって合格点が調整される場合があるためです。
以下、続く